レゲエバンド「ペラカティ・ポラスカ」
- Doctor Tab@cho
- 2019年5月9日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年2月15日
このバンドはもう存在しない。レゲエ・バンドだった。
アナログレコードでアルバムを1枚
12inch シングル・レコードを1枚出している。
ジャマイカン・ルーツ・シンガーのアール・シックスティーンをゲスト・ボーカルに迎えたものだった。その音源はYoutubeでも聴くことができる。
それ以上のものは「何もない」
もう存在しないのだ。ただ、Jah east Soundの活動の全ては
ここから始まっていて「今も、一度も途切れたことはない」
それだけで十分である。
ライブの熱気を感じて欲しい
代表作品を10曲、紹介していく
1)きっとちがう / ペラカティポラスカ
何が「違う」かがわからない。あるいは手にする「言語」では説明ができない。でも明らかに「違う」何か。遺伝子に呼応する感覚。自分に嘘をつけない苦しみについて、思い描くことがあなたにはあるだろうか?
2)もっとマシな嘘をください / ペラカティポラスカ
エルビス・コステロとアトラクションズの影響を強く受けています。つまりポップ意識全開なのだが、俺がコステロをやってもミスチルにはならない。ここは笑うところ。内股でどんどんマイクに近づいて行ってヒステリックにテレキャスを「掻き毟る」。
3)東京ファイト / ペラカティポラスカ
別テイクで12インチをリリースしたトラックの別テイク、音源は上で聞けるがこれが「オリジナル・ヴァージョン」軽快でファンキーなリズムの感じは、いま聞くと「なんだよ!オリジナルいいじゃん!」と思わなくもない。
4)姿なき「穢れ」 / ペラカティポラスカ
「穢れを祓う」という日本的なテーマをラスタファリズムと掛け合わせて描くディープ・ルーツ・チューン。俺は日本語で歌われるディープ・ルーツを聞いたことがないので、今の所世界で唯一の大真面目な日本語のディープ・ルーツ・チューンであると思う。
5)夜の花 / ペラカティポラスカ
ラバーズ・チューンである。花弁を開くとは「受粉」をつまり「受精」を描く歌である。愛は「生まれくる未明」を目指して育まれる。そうしたラバーズ・ロックの普遍的なテーマを歌に歌っている。「あなたを抱いて眠りたい」
6)水中花 / ペラカティポラスカ
日本創成をテーマにした歌である。日本創世というと大袈裟だけれど、ある日海流に乗って南洋でクジラを追う若者が、火をふく山を戴く島に漂着する。遭難した若者の意識は朦朧としていて、自分が生きているのか?死んでいるのか?もわからない「微睡み」の中にいる。
7)天武 / ペラカティポラスカ
この「オケ」はプロミスランドだ。プロミスランドをオケに約束の地を見出し国家を建設した大海人皇子を描いている。大海人皇子こと天武天皇の心は「律令制」と「海賊の自由の掟」の間で揺れ動く。そして太伯の叡智を思い描く。相克に飲まれない道である。
8)まっすぐな太陽 / ペラカティポラスカ
天照大御神とヒルコを描いている。2人は別人のようで同一の人物でもある。より強い光が天照大御神を照らし出すとき「影であるヒルコ」はより鮮明にその姿を漆黒に浮かび上がらせるのだ。それを知る年老いた老婆が背中で嗤う。それは嘲ではない。
9)世界をこえて / ペラカティポラスカ
元はロック・ステディー・チューンだった。歌詞のまんまの歌である。さってゆく「あの娘」を送り出す歌。
10)困難なっちゃうレボリューション/ペラカティポラスカ
問題の本質は簡単な事だ。それがわかったところで「簡単すぎて」どうにもならない。でもだからと言って、はすに構えて居たって「何も変わらない」そういう歌。

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